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自ら考える力を問う

2009.7.1の産経新聞に市進学院教育本部小学本部長の守屋厚志さんが「自ら考える力を問う」と題して書いておられます。


中学受験の準備はいつごろから始めればいいのでしょうか? 

小6からではさすがに遅すぎるとして、小4か小3か。塾によっては小1から準備が必要というところもあります。

塾としては、早く塾生を確保したいという気持ちもあるのでしょう。しかし、受験の準備に4年も5年もかけなくてはいけないというのは、あまりにもおかしいと思います。

実際、中学受験に対応するカリキュラムは小5からで十分組めますし、学習の興味付けや習慣付けなど、準備段階を考えても小4からのスタートで十分です。

準備開始が早過ぎるデメリットについては前回書きましたが、低学年の学習は「受験勉強のため」よりも、脳の間口を広げるため。能力を育てるためと位置付ける方が、その後の子供の成長には役立つと思われます。

例えば、市進では小1から小3までは「かがくであそぼう」と題し、あえて「勉強」の言葉を外して知的好奇心をくすぐる工夫をしています。いつもは見過ごしている身の回りの不思議に気付かせ、それを解明していく課程で「探求する喜び」を、そして、受け身でなく「自ら行う楽しさ」を経験させていきます。集団教育の場としての小3からの授業でも「なぜ?」を大切にし、常に「考える力」の養成に力を入れます。

中学入試というと、難度の高さや必要な知識量の多さから、とかく暗記に走ってしまい、算数でもパターン演習になりがち。これでは過去に解いた問題には対応できても、初めて見る問題には手も足も出ません。

子供の本当の学習能力を引き出すには、旅人算、つるかめ算、そして差集め算ならこのように解くと、特殊算一つ一つの解法を覚えさせるだけではダメです。例えば、問題文を読んだときに「なぜ結果としてこのような差が生じたのだろう」と考え、その理由を追い求めることにより、解答を導き出す。つまり「自ら考える力」を養成することこそが大切なのです。

最近の入試問題を見ても、過去に頻出のいわゆるパターン問題より、入試の場で考えさせ、自らの思考で解答を導いていくことを狙った出題が増えています。中学側としても、単に入学者を確保するだけでなく、入学した後どれだけ学力が伸びる子かどうかを見極めたいわけです。このために思考力を問う方向に移ってきているのでしょう。 (市進学院教育本部小学本部長 守屋厚志)


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