総合的学習新聞より
市進学院は首都圏在住の中学生約2万人を対象に「2004 首都圏学力測定」を実施。また、調査対象となった中学生を学力到達度ごとに3つのグループに分類して、相関性を探っている。
■学力到達度とテレビ視聴時間の
相関関係はあるか
生活に関する質問では、平日の勉強時間で最も多かったのは、「1時間くらい」の30.3%。この数値は学年を通して、大きく変わることは無かったが、「全くしない」という回答が中学1年では4.1%だったのに対し、中学2年では12.5%、中学3年では13.4%と、学年が上がるにつれ、確実に増加している。
また、「土曜日の午前中は主に何をしているか」を、複数回答で聞いたところ、圧倒的に多かったのが「部活」の52.3%、次いで「家で勉強」の23.0%、「友人と遊ぶ」の20.0%となっている。「学校で勉強」という回答も10.6%あったが、このほとんどは私立の学校に通う生徒からのものであった。
【土曜日の午前中の過ごし方】
※数字は左から 中学全体 中学1年 中学2年 中学3年
部活 52.3% 40.7% 58.7% 56.4%
読書 13.2% 14.8% 12.6% 12.4%
家で勉強 23.0% 30.1% 20.7% 19.2%
友人と遊ぶ 20.0% 17.6% 19.5% 22.5%
家族で出かける 13.2% 16.8% 12.4% 10.8%
地域の活動に参加 1.3% 1.6% 1.2% 1.1%
学校で勉強 10.6% 18.8% 8.3% 5.9%
塾で勉強 1.2% 0.8% 1.0% 1.6%
何もしていない 12.4% 8.6% 12.1% 15.7%
その他 20.5% 17.4% 21.0% 22.6%
1日のテレビの視聴時間は、1時間ぐらい23.4%、2時間ぐらい32.7%、3時間ぐらい23.9%となっているように、2時間を頂点とした山型になっている。これを学力到達度のグループに分けて見た場合、4時間以上テレビを見ている割合が、学力到達度の低いグループは、高いグループの倍以上という結果になり、そこからは学力到達度とテレビ視聴時間の相関関係を見て取ることができる。
■勉強以外のわからないこと
高学年ほど「インターネット」と「友だち」に
「勉強以外でわからないことがある時どのように調べるか」を聞いたところでは、「先生や親に聞く」というのが65.8%で圧倒的に多かった。次いで「インターネットで調べる」44.2%、「友人に聞く」40.9%となっている。学習到達度別に見てみると、「友人に聞く」などの理由は、到達度による回答の差は見られなかったが、「インターネットで調べる」などは、学習到達度の高い生徒の回答が高いという結果となった。
【勉強以外の分からないことの調べ方】
※数字は左から 中学全体 中学1年 中学2年 中学3年
インターネットで調べる 44.2% 43.4% 42.5% 46.2%
図書館で調べる 10.4% 13.2% 9.1% 9.3%
先生や親に聞く 65.8% 69.7% 64.8% 63.4%
友人に聞く 40.9% 31.5% 41.4% 48.3%
家にある本で調べる 23.3% 28.2% 22.1% 20.1%
調べない 4.2% 2.9% 5.1% 4.5%
■半数が校則厳しくない
学校に関する質問では、「自分の学校の校則は厳しいと思うか」を聞いたところ、約半数となる50.1%の生徒は、「あまり厳しくない」と答えている。「厳しい」との回答は全体の3分の1にあたる33.1%で、「大変に厳しい」と答えたのは、9.1%で1割にも満たなかった。学習到達度別のグループに分けて見た場合、到達度の低い生徒は、「自由である」との回答が、低くなっていることが見て取れる。
【自分の学校の校則は厳しいと思うか】
※数字は左から 中学全体 中学1年 中学2年 中学3年
大変厳しい 9.1% 6.3% 10.2% 10.4%
厳しい 33.1% 34.8% 32.0% 32.7%
あまり厳しくない 50.1% 53.2% 48.9% 48.6%
自由である 7.7% 5.7% 8.9% 8.2%
■授業の教え方わかりにくい
1年生1割弱が3年生で3割に
「学校の授業の教え方が分かりにくい先生が多いか」を聞いてみたところ、多かった回答は「どちらかといえばそう思わない」の35.6%だが、「どちらかといえばそう思う」の回答が29.0%ということを考えると、生徒の個人差によって、同じ先生でも分かりやすいと感じるかどうかが変わってくるのではないかと思われる。回答全体を見渡してみると、学年が上がるにつれ、わかりにくいと思う生徒が増えており、授業に付いて行けなくなる生徒が増えているものと思われる。
【授業の分かりにくい先生が多いか】
中学全体 中学1年 中学2年 中学3年
そう思う 18.1% 8.1% 17.5% 26.8%
どちらかといえばそう思う 29.0% 19.5% 32.1% 34.2%
どちらかといえばそう思わない 35.6% 42.0% 36.8% 29.5%
そうは思わない 17.3% 30.3% 13.7% 9.5%
■勉強するのは何のため
また、「何のために勉強をしているのか」を複数回答で答えてもらったところ、「成績を上げるため」46.3%、「高校(大学)受験のため」50.8%、「知識を身に付けるため」50.8%と、この3つの回答が、それぞれ50%前後で高いものとなった。これを学習到達度から見てみると、「成績をあげるため」や「高校(大学)受験のため」は、どのグループも変わらないが、「知識を身に付けるため」や「考える力をつけるため」といった理由は、学習到達度の低い生徒の回答が下がる結果となった。
■今の日本はよい社会?
そして、「今の日本はよい社会か」を聞いたところ、「そうは思わない」という回答が59.7%にもなり、「そう思う」と答えた中学生は8.7%に過ぎず、残りの31.6%は「どちらともいえない」であった。
【2004年7月31日号】